しみぬきの方法

衣類・洋服についたしみは嫌なもの。「アッ、しまった!」こんな経験のある人は多いはず。
そんな時に、しみぬきの方法を知っていればクリーニングに出す必要はありません。
衣類のしみぬきの方法・裏技をご紹介します。

しみぬき、これはやってはいけない

・しみが付いたら時間をあけずにしみぬきする

しみは時間が経てば経つほど落ちにくくなるもの。
ジュースなどをこぼしてシミが付いてしまったときは、面倒がらずに即座にしみぬきをしましょう。

・こするのはダメ

慌てているときに犯しやすい間違いが、しみをこすってしまうこと。
こすられたシミは広がってしまい、余計に落としにくくなります。
しみぬきの基本は、こすることではなく「抜く」ことです。
大切な衣服にシミが付いて焦りたくなる気持ちも分かりますが、まずは落ち着いて。

・落ちないシミ、色落ちする衣類はクリーニング店へ!

ここで紹介している方法を使っても落ちないシミや、
色落ちのする衣服などは専門のクリーニング店に持って行きましょう。
無理に自分でやろうとしすぎるのは失敗の元です。

しみぬき基本編

どんな種類のしみぬきでも、まずはこの作業が基本となります。
ぜひ覚えておいてくださいね。

0.目立たない箇所で色落ちしないかを確認。水で濡らして白い布でもんでみる。色が移るようだったらクリーニング店にお任せするのが無難。

1.水で濡らした4つ折のタオルを用意する。

2.シミの付いた箇所がタオルと接するように、衣類の上にタオルを置く。

3.歯ブラシやガーゼなどで、しみの周辺から中心に向かって叩いていき、しみをタオルに吸わせる。

4.もう一枚のタオルを上からあて、同じようにして上のタオルにもしみを吸わせる。

洗剤を使ったしみぬき

しみぬきに洗剤を使う場合には、台所洗剤などの無蛍光洗剤を使うのがよいでしょう。
蛍光剤の入った洗剤を使うと、色落ちしたり、変に色が白っぽくなったりすることがあります。

またアルカリに弱いウール、絹、カシミヤ、アセテート、トリアセテート、ポリウレタンなどは中性洗剤を使います。

洗剤を使う場合は、洗剤を直接かけるのではなくて、洗剤をしみこませた布をシミの上にあてて叩いていきます。

水溶性のしみぬき(コーヒー・紅茶・ジュース・しょうゆ・ワインなど)

コーヒー・紅茶・ジュース・しょうゆ・ワインなどは水溶性のしみですから、水で落とすことができます。

方法は、湿らせたティッシュをあてて、ポンポンと何度も叩くだけ。
このとき、決してこすってはいけません。あくまで叩いてしみを「抜く」こと。

繰り返しているうちにシミの色が薄れてきたら、乾いたティッシュで水分を除いて出来上がり。

油性のしみぬき(ソース類・油・ドレッシング・口紅など)

ソース類・油・ドレッシング・口紅などは油性のシミです。
油性のしみは、石けんを使わないとうまくは落ちません。

また衣服に使われている繊維の種類によって、使える石けんの種類が限られているので注意が必要です。

1.まず乾いたティッシュをしみに強くあてて油分を吸い取ります。

2.石けん(または中性洗剤、※注)を濡らしたティッシュにつけて、しみを押さえてなじませます。

3.水で濡らしたティッシュを何度も押し当てて、最後に乾いたティッシュで水分を取ります。

※注
石けんは弱アルカリ性なので、アルカリに弱いウール、絹、カシミヤ、アセテート、トリアセテート、ポリウレタンなどは変色してしまいます。
これらの繊維については、中性洗剤(台所洗剤など)を使いましょう。

綿やポリエステルなどは、通常の石けんでも色落ちしないのでご安心を。

外出先で石けんがないときには、1.の油分を吸い取るところまでやって、あとは家に帰ったらすぐにしみぬきを行いましょう。

おすすめサイト